はじめに
一軒家の外構工事で後悔し、結局やりかえる方には後悔した点に共通した傾向があります。
そこで、元営業・現場管理をしていた肌感覚で5選紹介します。
ぜひ、これからの外構・お庭作りの参考にしてください
1 中途半端サイズのウッドデッキやタイルテラス
中途半端サイズのウッドデッキやタイルテラスは結局使わず宝の持ち腐れになっているお家が多く、後でやり替える方も多いです。中途半端とはどのようなサイズでしょうか?
- 子どもの遊び場として作ったが、狭くて落ちないか不安になるサイズ
- テーブル・デスクを置くと余裕がない
- BBQをするには狭すぎる
- 通路としてだけのデッキ
解決方法
使用用途が決まっている場合は、その用途に合ったサイズ感+余裕をもった広さにする。
幅
ガーデンファニチャーでくつろいだり、子どもの遊び場として使うのであれば1.5間(2.7m)以上をおすすめします。椅子を置いて外気浴(orタバコを吸うため)などの目的であればもっと狭くできます。要は使い方次第…です。
奥行
実際に購入予定の家具や遊具(プール)のサイズを把握し、その周囲に1mは余裕が欲しいところです。(Ex 直径1.2mのプール 家側に寄せるとしても少なくとも+1mで2.2m≒2.4m(8尺))※転落防止の手すりやフェンス・壁があれば、もう少し狭くても問題ないでしょう。
用途が決まっていなければステップ(階段)のみにする
用途が決まっていない場合は安易に中途半端なテラスをつけず、ステップ(階段)をつけて外に出やすくするだけでOKです。ホームセンターで売っているステップでも良いですし、外構工事のタイミングで作り付けのステップを作っても大丈夫です。
2 草目地・砂利目地の駐車場
コンクリートの割れを防ぐために必要な目地。草目地・砂利目地にした場合、同時に雑草の処理が必要になってきます。
草むしりが趣味であれば良いですが、手間のかかる草目地・砂利目地は忙しい方にとって大変なストレスになることでしょう。砂利目地の場合は下に防草シートを敷くなどしてもよいかもしれません。
また、車の下になる部分の植物は日が当たらず枯れてしまいます。

解決方法
安易に草目地を採用するのではなく、グリーンがほしい場合は植栽スペースを少しでも確保するなど、床以外にグリーンを設ける。
目地は草目地以外にもピンコロ石やレンガなどオシャレに演出してくれるものもあります。予算に応じて工夫しましょう。
3 天然芝
天然芝はうまく育つと綺麗で癒しにもなり、ワンちゃんや子どもの遊び場になるなど良い面もたくさんあります。しかし注意したいのがお手入れが大変…ということ。
例えば、芝刈りはもちろん、雑草の処理。虫が多くなるなどで結局やりかえられる方も少なくありません。
天然芝は生き物ですので、庭をつくっていく余裕のある方、庭いじりが好きな方にはおすすめできますが、手入れが苦手な方・虫が大の苦手な方は後々後悔する可能性大です。
解決策
好みは分かれますが、人工芝も最近はリアルなものも多くなっていますのでおすすめできます。ただし、雨の後はしばらく乾かないですので注意が必要。BBQなどをしたい場合はタイルや石張りなど熱いものを置いたり落ちたりしても大丈夫なようなスペースを一部作っておくと安心です。
※ホームセンター等でも売られているので、予算を抑えるためにDIYで!というのもあり。下地が平らであればあるほどきれいに敷くことができるので下地は念入りに平滑になるよう頑張りましょう。
人工芝の長さですが20mm程度ですとわりとチクチクした感じ。30mmを超えてくるとフワフワした感じになります。草の長さが長いほど掃除はしにくくなる傾向があります。
4 生垣
定期的な剪定が必要になります。一部だけうまく育たない場合は目隠しにならないといった懸念点もあります。
解決策
目隠しとして作るのであれば樹脂製の目隠しフェンスは手入れもほぼ不要でナチュラルな外観に一役買ってくれます。木調がリアルなもの、シンプルなものもあり、色も豊富ですので検討ください。
5 成長の早いシンボルツリー
10年もすれば2階に悠々と到達する木が多くあります。
広い庭なら問題ないですが、小さいスペースに植えるには注意が必要です。シマトネリコやハナミズキ、果物でいうとびわの木など。常緑樹も葉を落とすので年中掃除が必要で大変という声も聞きます。スペースに応じて検討しましょう。
解決策
成長の遅い木を選ぶ【EX.ソヨゴ(常緑)・アオダモ(落葉)】常緑樹でも葉を落とすので木の下や周囲には下草の寄せ植えなど、土にかえる場所を作っておいた方が吉。
アオダモのように涼しげな印象の木は昨今とても人気ですが、西日をはじめとする強い日差しが苦手な樹種が多いですので植える場所の日当たりに適応できる植栽を選ぶようにしてくださいね♪
さいごに~住んだ後の手入れも考えよう~
今回後悔ランキングに4つも入った植物関連の後悔。緑は街並みを豊かにし、家を彩り、家族の生活に癒しを与えてくれますが「手入れ」のことを外して考えることができません。住んでみた後にやっぱり植えなければ良かった!とならないようプランに気を付けましょう。
また、ウッドデッキ・タイルテラスはただ作ればよいのではなく、住んだ後にも活用することができるサイズ感にすることが肝要です。予算の都合もあるかと思いますが中途半端なサイズが一番使いにくい!ということを覚えておくと良いと思います。
冒頭にもお伝えしましたが、こちらの記事は現場でのリアルな後悔(やりかえ工事が多い)の肌感覚です。参考にしていただければと思います。
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